Why “All Earth®” ?
オールアース®がなぜ必要なのでしょうか?
具体的な数値としては、日本の住宅は150V/m~450V/mという数値になっていますので、海外の平均値からすると、10倍~40倍と、異常な数値を示しています。これは、海外ではアース付コンセントが主流で家電製品がアースされている〚のに対し日本ではほとんどアースがされていない〛ことが主な要因です。また、照明とコンセントの数そのものが日本の平均の4分の一であるため、当然屋内配線も少ないことが分かっています。高度成長期を経て、私たちの生活スタイルと電気の使い方によるギャップが起こってしまいました。
実際、この50年間で電気の使用量が10倍にも及んでいることをご存じでしょうか。そのため、床や壁の中の屋内配線は950メートルにもなり、たくさんの電化製品が使えるようにと、コンセントも増えて、明るい照明が、住まいに欠かせなくなりました。
つまり、利便性と機能性を追求した結果、住まいの進化によるデジタルジレンマ【利便性が生んだ落とし穴】を引き起こしてしまっているのです。
【家屋の電気設備の推移】
※これらの数値は(株)レジナが独自に調査を行った平均値です。
従来:築35年以上(昭和53年以前) 15棟の平均数値です。
現在:新築5年以内(平成20年〜25年) 550棟の平均数値です。
※表記している配線は一般的な単相2線及び単相3線の電力ケーブルのみを指しています。
【海外の住宅との比較で分かってきたこと】
では海外の状況はどうか?欧米、とりわけ健幸先進国と言われるドイツやスウェーデンなどでは、これほど大きなギャップは起きていません。(WHOが「クライテリアNo.238のP-68」にて公表)具体的な数値としては、日本の住宅は150V/m~450V/mという数値になっていますので、海外の平均値からすると、10倍~40倍と、異常な数値を示しています。これは、海外ではアース付コンセントが主流で家電製品がアースされているのに対し日本ではほとんどアースがされていないことが主な要因です。また、照明とコンセントの数そのものが日本の平均の4分の一であるため、当然屋内配線も少ないことが分かっています。
つまり、なぜオールアース®が必要なのか?
その根源には、諸外国ではアース(大地の回路を利用して電気を逃がすこと)が当たり前になっているのに対し、日本だけが特殊な環境にあるということも挙げられます。
電磁波の驚くべき特徴 ──「家」が、電磁波の発生源!?
屋内配線が通っている付近の床や壁には、電場が伝播します。そして、その床の上に座っていたり、壁の近くに置かれたベッドで寝ていると、電場は人の身体に集まってしまいます。
その状態で身体の電場を測定すると、世界で最も厳しいとされるスウェーデンのガイドラインの10倍にもなり、床面やベッドの上よりも身体のほうが高い数値になることもあります。そして、屋内配線からの電場の数値は、パソコンに触れている時とほぼ同じです。
つまり、「家」が、電磁波の発生源となっているのです。
この屋内配線は、常に電圧がかかっている状態ですので、電場を発生させ、特に木造2階建ての2階の床はもっとも強くなります。それは、どうしても1階の天井裏に配線が集中してしまうからです。
なぜ「オールアース」が必要なのか?
もう一つの理由は、「住まいの電化」の進展に対して、こうした屋内配線からの影響を軽減するための工法が必要な時代になってきたからです。