大工の歴史 中編
こんばんは、大澤です
前回の続きで、大工の歴史中編です
先週は、江戸時代のお話までとさせていただきましたが、今からは室町時代に突入です!
室町時代に入ると、上位職人は「棟梁」という呼び名に変わり、建築に携わる木工職人全般を大工と呼ぶようになりました
さらに、この頃から大工職人の仕事が細かく分けられるようになり、宮大工や建具大工などの専門職種が登場しました
ちなみにどのくらい大工と呼ばれる職種があるのかご存知ですか?
当時では、沢山の〜大工と呼ばれる専門職種がありました
ご紹介します
【宮大工】
主に神社仏閣の建築・修繕を行う大工を指します。釘を使わずに接木を行う「木組み」などの伝統技法を用いるため、大工の中でも専門的な知識と卓越した技術が求められます
【家屋大工】
在来工法を用いた一般的な木造住宅の建材加工・取り付けを行う大工家大工・木造大工・住宅大工とも呼ばれ、家屋の上棟から最終仕上げまでの木工事全般を担います
これが僕らの大工です
【建具大工】
障子やふすまなどを製作する大工で、表具師とも呼ばれます
和室が減っている近年、建具大工の数は減少傾向にあり、とくに伝統的な欄間(らんま)を製作する彫り物大工は、技術の継承者が途絶えつつあります
【数寄屋大工】
茶室を専門につくる大工を指します木造軸組工法などの専門技術とともに、茶道についての知識や、わび・さび・粋といった趣を表現する感性も求められます。また、茶室の炉(ろ・いろり)を専門に手がける職人は、炉壇師(ろだんし)と呼ばれます
【家具大工】
家具全般を製作する大工で、指物(さしもの)師とも呼ばれます江戸時代に他の大工職から派生した職種で、当時は階段タンスなどの収納家具や、ちゃぶ台などを手がけていました
【造作大工】
主にRC構造の住宅やマンションにおける、壁・床・天井・窓枠・巾木などをつくる大工
【型枠大工】
コンクリートを流し込むための型枠を造る大工
鉄筋・鉄骨コンクリート造のビルや橋、トンネルや高速道路など、大型建造物の骨組みをつくる重要な役割を担っています
【船大工】
木造船(和船、帆掛け舟、屋形船など)の建造・修理を行う大工で、船番匠とも呼ばれます昭和40年ごろまでは、水上運搬に木造のダルマ船が使われるなど、生活の中で身近な存在だった木造船ですが、近年はその数も需要も大きく減り、技術伝承者もほとんどいないのが現状のようです
他にも多数の〜大工さんがありますが、今では見かけることがあっても少ないと思います
船も金属製で、和室も昔のように茶室のような物ではなくなってきています
そして何より、昔から現代まで1400年
この技術を受け継がれている事が凄いと思います
このような技術を僕は受け継いで、一人前と呼ばれるように努力します
ありがとうございました!